猥雑な夜の喧騒に包まれる正月、なんてものは無く、いつも通りの寂寞の街。 生き損なった一年は後ろに消え、死に損なう一年が前に立つ。明けた明けたと聞こえるが、未だ日は登らず光も見えない。正月は来るものじゃなく、迎えるものだったっけ。なら、迎える…
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